第11回「街並みの美学」トラベルスカラシップ 結果発表


第11回「街並みの美学」トラベルスカラシップは、小林正美審査委員長のもと、
東京大学芦原研究室OB、スカラシップ過去受賞者あわせ10名の審査員により
審査が行われ、下記2名の方が選考されました。





【第11回「街並みの美学」トラベルスカラシップ 受賞者】 (受付番号順、敬称略)

■ No.006 常松祐介 (東京大学大学院)


■ No.018 奥泉理佐子 (東京藝術大学大学院)



講評  小林正美審査委員長 (東京大学芦原研究室OB・明治大学教授)
006常松祐介案
上野広小路というかつての火除地の脇の街区を選び、密集した近代都市における新しい共有空間として江戸時代の会所地の考 えを持ち込み、中層ビル群に囲まれたコモンの中に、当時の井戸端会議を彷彿させる物干し場を設定した。実現性には疑問が 残るが、公としての「ガワ」と私としての「アンコ」の関係を立体的に再構成し、アジア特有の階層性を表現することにより、 不思議な街並みと生活感を醸し出している。

018奥泉理佐子案
一見、難解な主題解説であるが、演劇における、舞台・背景・観客の自由な関係を建築の世界に持ち込むことを試行している。 四谷荒木町の既存の周辺街並みの構成要素を捨象し、建築空間の再構成のよりどころにしている点は大変興味深いが、あくま で主観的な選択であるところが弱みであり、強みでもある。海外調査で、街並みの表層には表れない「かくれた秩序」を発見 し、一般化してくれることを期待する。

審査風景