ベンチューリからの手紙(その1)
1990年7月13日

先日 井筒氏に招ばれた日本料亭の席で、あなたと奥様にお会いして、広範囲にわたっていろいろな論点をお話しできたことは、私とデニスにとって、すばらしい日本料理と共に、どんなに楽しかったことかを再びお伝えしたい。

又、あなたと光野さんが、東京芸術劇場を案内して下さって、たいへん有難うございました。あの建物からは多くを学ぶことが出来、今、私共が手がけているフィラデルフィアのオーケストラホールのデザインのためにも、参考になりました。又あなたの他の作品の資料と、建築のアプローチについて東西を比較した御著書をいただいたことは素晴らしいことでした。

あなたのホールが完成したら、コンサートを聞きたいものです。








ベンチューリからの手紙(その2)
1992年2月6日

4月5日にあなた方がフィアデルフィに見えるということを聞いて、私共は大喜びです。

その日はあなた方のために一日あけてあります。もしよければ、よろこんで私達の街のガイドをつとめます。その晩、私の家に泊まって下さればうれしいことです。

もしフィラデルフィアで特別に興味のある場所や、会いたい方がいれば前もって知らせて下さい。











ベンチューリからの手紙(その3)
1992年5月4日

Yoshへ(注:ここからMr Ashiharaではなく)

取り急ぎ、あなたの温かいお手紙と美しい写真をありがとうございました。

デニスと私は今、又ラスベガスを訪れるべきだと思います。私達が行ったのは20年も前のことで、今では違った場所になっています。あの繁華街の気風は明らかに過去のものになってしまって、ディズニーの風調がそれに取って変わっています。

マンデルブロー氏と話すことを楽しみにしています。あなたの甥のノビーに会えてよかった。よろしく伝えてほしい。

(ついでながら、私達は毎日の仕事、仕事、仕事から離れて、あの様な楽しい一日が必要だったのです。)




芦原義信からベンチューリへの手紙
2003年3月27日

ボブとデニスへ

あなたの美しい本、”Mobile Homes by Famous Architects”をどうも有り難う。大喜びで読んだが、とても面白かった。相変わらずお忙しいご様子のようです。

今年はじめからしばらく健康を害していましたが、だんだん良くなっています。いつかお目にかかりたい。 感謝をこめて。

ヨシ








ベンチューリ関連写真→

ベンチューリからの手紙(その1)
ベンチューリからの手紙(その2)
ベンチューリからの手紙(その3)
芦原義信からベンチューリへの手紙
ベンチューリデザインの椅子
背面にサイン
ベンチューリの自邸
(以下、1992年、フィラデルフィア)
左より、芦原信孝、ロバート・ベンチューリ、
芦原義信、スコット・ブラウン
ベンチューリのオフィス(外観)
ベンチューリのオフィス(内部)